記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち
2025/06/19 05:42
―品種・地域の違いから世界の仲間、料理レシピと器の楽しみ方まで―
こんにちは、今回は夏野菜の代表格「獅子唐(ししとう)」について掘り下げてご紹介します。焼くだけのシンプル料理でおなじみですが、品種ごとの違いや日本各地の特色、世界の“ししとう的”野菜、さらに歴史やレシピまでを知れば、ぐっと食卓が楽しくなりますよ。お気に入りの器と合わせて、旬の味覚を楽しんでみませんか?
◆ 獅子唐とは?
獅子唐はトウガラシの仲間ですが、辛くない甘味種。表面にシワがあり、狛犬や獅子の口のように見えることから「獅子唐」と呼ばれるようになりました。基本的には辛くありませんが、まれに辛いものが混ざっていて、それがまた一つの楽しみでもありますね。
旬は6月〜8月。直火やフライパンで焼いたり、天ぷらにしたりと、手軽で美味しい夏野菜です。
◆ 日本各地のししとう・甘長とうがらしの主な種類
地域ごとに味わいやサイズに違いがあり、その土地の料理と密接につながっています。
-
京都の「伏見甘長」
細長くて肉厚、ほんのり甘く柔らかい。京料理では煮浸しや炊き合わせの定番素材。 -
愛知の「一口獅子」
小ぶりで丸っこく、素揚げや串焼きに適しています。 -
神奈川の「湘南ししとう」
湘南地域で栽培。潮風を受けて育つため、皮が柔らかくマイルドな味わい。 -
八丈島の「甘唐辛子」
青いうちは炒め物や煮物に。赤く熟すと甘酢漬けにもされる、島の伝統野菜です。
◆ 世界の「ししとう的」野菜たち
日本だけでなく、世界にも「辛くない唐辛子」は存在します。調理法も含めてとても興味深いですよ。
-
スペインの「ピミエルト・デ・パドロン」
スペイン・ガリシア地方の名物。オリーブオイルで焼いて塩をふるだけの「ピミエント・フリート」はバル料理の定番です。こちらも時折、辛い個体が混ざっています。 -
イタリアの「フリジテッリ」
南イタリアでよく見かける細長い緑の甘味種。オリーブオイルで炒めたり、トマトと一緒に煮込んだりします。 -
韓国の「クァリコチュ(꽈리고추)」
「鈴唐辛子」と訳される小型の甘唐辛子。チゲやナムルなど、韓国料理に欠かせない存在です。 -
メキシコの甘味チリ
メキシコにも辛くない緑のチリが存在し、サルサ・ヴェルデや煮込み料理に使われます。
◆ 獅子唐の歴史
日本には16世紀半ば、ポルトガル人によって唐辛子が伝わりました。
江戸時代には、辛くない品種(甘唐辛子)が選抜され、京都などで野菜として育てられるようになります。
昭和以降はハウス栽培の普及で全国流通が可能になり、現在ではスーパーでも手軽に手に入る夏の定番野菜となりました。
◆ 獅子唐を美味しく楽しむ!おすすめレシピ集
-
焼きししとうの塩オイルがけ
焦げ目がつくまでグリルで焼き、エクストラバージンオリーブオイルと塩でシンプルに。素材の味を最大限に引き出せます。 -
ししとうの天ぷら
衣を薄くしてカラッと揚げれば、青々とした香りが楽しめる一品に。ポーリッシュポタリーの長皿に盛ると、居酒屋風の盛りつけもおしゃれに。 -
ししとうの甘酢あん
素揚げしたししとうを、甘酢(酢・砂糖・醤油)で煮絡めてとろみをつけます。さっぱりとした夏のおかずに。 -
ししとうの鰹節和え
ししとうを小さく刻み、軽く炒めてから鰹節と醤油で和えるだけ。ごはんのお供や、冷奴のトッピングにも。常備菜としても便利です。 -
牛肉とししとうのオイスター炒め
ししとうの苦味とオイスターソースのコクが合わさって、ご飯が進む味わいに。器は白系やネイビーのプレートでコントラストを。 -
夏野菜カレーのトッピング
焼いたししとうをカレーに添えるだけで、夏らしい彩りに。ポーリッシュポタリーのクラウドボウルがぴったりです。 -
ししとうの肉詰め&チーズグリル
縦に切れ目を入れて、ひき肉を詰め、チーズをのせて焼き上げます。まれに辛いししとうに当たるのもご愛嬌!
◆ 器選びでもっと楽しく!
獅子唐はその鮮やかなグリーンが魅力。器との組み合わせで、さらに食卓を華やかに演出できます。
-
北欧食器の白・グレー・ライトブルーは、ししとうの緑を引き立ててくれます。無地のプレートに数本並べるだけでもモダンな雰囲気に。
-
ポーリッシュポタリーのコバルトブルー柄は、香ばしい焼き目や油の照りと相性抜群。素揚げや炒め物を盛ると、美味しさが倍増して見えます。
-
汁気のある料理には、楕円型やボウル型の器が便利。特に深さ3〜4cm程度のタイプなら、調味液も美しく収まります。
◆ まとめ
獅子唐は、シンプルながら奥行きのある夏野菜。
日本の地域による違いを知ると、料理の幅も広がりますし、世界の“ししとう的”野菜との比較も楽しい発見があります。
家庭でも手軽に調理できるうえ、器の選び方ひとつで料理の見栄えもぐんとアップします。
この夏は、ぜひ北欧食器やポーリッシュポタリーに盛りつけて、季節の恵みを味わってみてください🌿