記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち

2025/06/13 05:48


パスタや煮込み、スープにカレー…。トマトを使う料理は、私たちの食卓に欠かせない存在です。
けれど、レシピに登場する「ホールトマト」「カットトマト」「トマトピューレ」「トマトジュース」――
どれを選べばベストなのか、迷ったことはありませんか?

今回は、それぞれのトマト加工品の特徴を詳しく解説しながら、料理ごとの最適な使い分けとちょっとした調理のヒントをご紹介します。
いつものトマト料理が、ワンランクアップするかもしれません。


トマト加工品、それぞれの特徴をしっかり理解しよう

◆ ホールトマト(丸ごとのトマト缶)

完熟トマトの皮を湯むきして、そのまま丸ごと詰めた缶詰。トマト本来の食感や風味が最も残っているタイプです。

  • 果肉感が強く、煮崩れにくい

  • 加熱により甘みと旨味が引き出されやすい

  • 自分で潰す必要があるため、調理にはひと手間かかる

  • 商品によって、イタリア産のサンマルツァーノ種など味の個性も楽しめる

🔸どんな料理に?
濃厚なパスタソースや長時間煮込む料理に向いています。


◆ カットトマト(角切りトマト缶)

ホールトマトと同じく完熟トマトを原料とし、すでにカットされた状態で詰められているため、開けてすぐ使える手軽さが魅力。

  • トマトの果汁が多く、酸味がやや強め

  • 細かく刻まれているので時短調理向き

  • トマト本来のフレッシュな風味が残る

🔸どんな料理に?
ラタトゥイユ、カレー、スープなど、軽やかに仕上げたい料理に最適です。


◆ トマトピューレ(濃縮トマトソース)

トマトを煮詰めて濃縮したペースト状の調味料。
ケチャップほど甘くなく、塩分も入っていないため、料理の味を邪魔せず自然にコクを加えられます。

  • 濃厚なとろみがあり、加えるだけで深みが出る

  • 調味料として少量使うだけで味に厚みをプラス

  • ソースに粘度を与えたり、煮込みの仕上げにも重宝

🔸どんな料理に?
ミートソースや煮込み料理の“コク出し”、ピザソースの濃度調整などに。


◆ トマトジュース(無塩タイプ推奨)

トマトを裏ごしして液状にしたもの。
飲用向けのイメージが強いですが、無塩タイプは料理にとても便利です。

  • 水代わりに使えて、さっぱりした風味と赤みを加えられる

  • 熱の入りが早く、スープや炊き込み料理に向いている

  • 食塩入りのものは塩加減に注意が必要なので、無塩タイプを選ぶのが基本

🔸どんな料理に?
リゾット、スープ、トマトの炊き込みご飯など、水分を多く使う料理におすすめ。


料理別おすすめと、おいしく仕上げるヒント

🍝 トマトソース・パスタソース

おすすめ:ホールトマト+ピューレ(仕上げに)
ホールトマトを手で潰して煮詰めることで、自然なとろみと甘みが引き出されます。
酸味が強い場合は、砂糖をひとつまみ加えると味がまろやかになります。

ひと工夫:煮詰めて水分を飛ばすほど旨味が濃くなるので、塩は最後に加えて調整を。


🍲 煮込み料理(チキンのトマト煮、ラタトゥイユなど)

おすすめ:カットトマト+ピューレ少量
カットトマトは加熱が早く、具材と絡みやすいため煮込みに最適。
味に深みを出したい場合は、ピューレを少し加えるとバランスが整います。

ひと工夫:具材(特に鶏肉やナス)にあらかじめ焼き色をつけると、香ばしさがアップしてトマトとの相性が良くなります。


🍛 ミートソース・ラザニア

おすすめ:ホールトマト+ピューレ(コクの黄金コンビ)
ホールトマトの旨味と果肉感をベースに、ピューレでとろみと深みを補強。
炒めた玉ねぎや人参、セロリなどの香味野菜との相性も抜群。

ひと工夫:赤ワインを加えて煮込むと、味に立体感が生まれます。煮込み時間は最低でも20分を目安に。


🍛 トマトカレー(キーマ、バターチキンなど)

おすすめ:カットトマト(フレッシュ&時短)
酸味がしっかりしているカットトマトは、スパイスとの相性が抜群。
油と一緒にしっかり炒めて酸味を飛ばすのがポイントです。

ひと工夫:仕上げにバターやヨーグルト、生クリームを加えると酸味と辛味のバランスが整い、まろやかに。


🍕 ピザソース・ブルスケッタ・冷製パスタ

おすすめ:ホールトマト+ピューレ(非加熱でも甘い)
ホールトマトを潰して使うと、自然な甘さが生きたソースになります。
ピューレを加えると、塗りやすい濃度になって便利。

ひと工夫:バジル、オリーブオイル、にんにくを加えて一晩寝かせると、味がなじんで本格的に。


🍚 リゾット・スープ・炊き込みご飯

おすすめ:トマトジュース(無塩)
さらりと仕上げたい料理にはジュースがぴったり。
水分の代わりに使うだけで、トマトの風味と色合いが加わります。

ひと工夫:チーズやブイヨン、ハーブを加えると簡単なのに奥深い味わいに。


器選びでもっと美味しく、もっと楽しく

赤いトマト料理には、器選びも重要な要素です。

  • 深い青やグレーの北欧食器は、赤いトマトソースを引き立ててくれます。

  • ポーリッシュポタリーの白地に赤や青の柄は、煮込みやスープにぴったりの温かみ。

  • リゾットやスープは、深めのマグやボウルに盛るとカフェ風のおしゃれ感が演出できます。

料理も器も、日々の食卓を彩る大切な要素。
どちらも選びながら、トマト料理をもっと楽しんでみてくださいね。


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