記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち
2025/05/23 05:50
北欧フィンランド発の名ブランド「イッタラ(iittala)」の《カルティオ(Kartio)》は、1958年の誕生以来、今なお世界中で愛され続けるロングセラーグラスです。
飽きのこないデザインと、色彩の美しさ。加えて近年注目されているのが、“無鉛グラス”という安全性への配慮です。
本記事では、カルティオの歴史やデザイン哲学、実用性に加えて、環境や健康を見据えた「無鉛ガラス」の選択についても解説します。
■ カルティオの誕生──カイ・フランクが描いた「誰にでも使える器」
カルティオがデザインされたのは1958年。デザイナーは、フィンランド・モダンデザインの巨匠カイ・フランク(Kaj Franck)。
彼は「装飾は不要。誰もが公平に使える美しい道具こそがデザインの本質」と考え、実用品の中にある“静かな美しさ”を追求しました。
カルティオは、そんな哲学をそのまま体現したグラス。普遍性と機能性、そして耐久性を兼ね備えています。
■ イッタラが無鉛グラスを選んだ理由
イッタラでは、長年にわたってガラス製品に鉛を使用しない製法を取り入れています。これは、「北欧らしいサステナブルな姿勢」としても高く評価されているポイントです。
なぜ鉛を使わないのか?
従来の「クリスタルガラス」には鉛(Pb)が含まれており、透明度や重厚感を生み出す反面、製造工程や廃棄時に環境や人体への悪影響が懸念されていました。
イッタラは、より安全で環境に配慮したものづくりを目指し、鉛を使わずとも美しさを保てる独自のガラス配合技術を開発。
その結果、無鉛ながらも透明感と色彩の深みを実現し、現代にふさわしいガラス製品を生み出しています。
🟦 カルティオももちろん、この「無鉛ガラス」が使われています。だからこそ、小さなお子様のいるご家庭でも安心して日常使いができます。
■ シンプルなのに存在感。カルティオの美しさと使いやすさ
▶ 完璧なフォルム
カルティオの形は、円錐形に近いすっきりしたライン。飽きのこないシンプルなデザインながら、手にしっくりと馴染み、洗いやすく、重ねて収納も可能。
まさに「毎日のためにデザインされたグラス」です。
▶ 豊富なカラーバリエーション
イッタラの職人による高度な調色技術により、カラーは実に多彩。
定番の「ダークグレー」や「クリア」、「リネン」に加え、近年は「ウォーターグリーン」「アクア」「モスグリーン」などのニュアンスカラーも人気。
特に、デザイナー・カイ・フランクが愛した「コバルトブルー」は、限定復刻されるほどファンの多い名色です。
▶ サイズ展開と実用性
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タンブラー(210ml):毎日の食卓にちょうどいいサイズ。お水、ジュース、ワインにも。小鉢として使っても◎
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ハイボール(400ml):ビールやアイスティー、ラテに。パフェやフルーツ盛りにも活躍。
どちらも食洗機対応・電子レンジ不可。丈夫で軽く、扱いやすいのもカルティオの魅力です。
■ 暮らしを彩る、カルティオの使い方いろいろ
カルティオは、ただの「コップ」ではありません。工夫次第で暮らしを豊かにしてくれる、万能な日用品です。
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朝食に: フルーツとヨーグルトでミニパフェ
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おもてなしに: ハーブウォーターやサングリアを注いで華やかに
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花瓶として: 野花やグリーンを一輪挿してテーブルに彩りを
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お酒にも: 北欧陶器と合わせてウイスキーや白ワインに
■ カルティオは贈り物にもおすすめ
その美しさと実用性から、カルティオはギフトにも最適です。
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新築祝いや引越祝いに
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結婚祝いとしてペアで
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母の日・父の日や誕生日のプレゼントに
パッケージもシンプルで上品。贈る人のセンスが光るギフトになることでしょう。
■ まとめ:カルティオは「時代を超えるデザインと安心」を手に入れた名品
イッタラ・カルティオは、単なるグラス以上の価値を持った日用品です。
無鉛という安全性、北欧らしいサステナビリティ、そして60年以上変わらぬ美しいフォルム──。
日常の中に静かに佇み、使うたびに「買ってよかった」と思える器。
カルティオは、流行に左右されない、未来へ受け継がれるグラスなのです。
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