記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち

2025/05/15 05:47


北欧食器やポーリッシュポタリーを扱うPAYSAGEでは、近年の価格変動が話題になることが増えています。特にポーリッシュポタリーの価格は、世界情勢や経済状況の影響を大きく受けているため、その変動要因を解説します。

為替レートの変動(特に2022年以降)


ポーリッシュポタリーは主にポーランドから輸入されているため、円とユーロの為替レートが価格に直接影響します。特に、2022年以降、円安が急速に進んだため、輸入コストが増加し、販売価格が上昇しました。

一方、北欧食器メーカーの多くはコスト削減のため東南アジアで生産している場合があります。そのため、北欧ブランドであってもドル決済を伴うケースがあり、円安やドル高の影響を受けやすいです。また、北欧の国で生産している場合でも、ドル建てでないケースがあるため、為替変動の影響が異なる点が特徴です。


原材料費の変動(2021年~2023年)


陶器製造には粘土、釉薬、燃料などが必要です。これらの価格は2021年から急上昇しました。特にエネルギー価格が高騰した2022年は、窯の運転コストが増え、製造コストが大きく上がりました。


労働コストの上昇(2020年~現在)


ポーランド国内でも賃金の上昇が続き、製造現場での労働コストが増加しています。特に2020年以降のインフレに伴い、製造コストが増加し、販売価格に反映されるケースが増えました。


輸送コストの変動(2020年~2022年)


新型コロナウイルスの影響で国際物流が混乱した2020年以降、燃料価格の高騰も重なり、輸送コストが大幅に上昇しました。特に2022年には、物流コストが過去最高を記録しました。


需要と供給のバランス(2022年~2024年)


ポーリッシュポタリーは日本国内での人気が高まり、需要が供給を上回る状況が続いています。そのため、2022年以降は特定デザインの品薄が続き、価格が上昇する傾向にあります。


関税や貿易政策の変更(2023年)


EU域内での貿易政策変更により、2023年から一部の輸入関税が引き上げられました。この影響で、ポーリッシュポタリーを含む陶器類の輸入コストが上昇しています。


まとめ


これらの要因が重なり、ポーリッシュポタリーの価格は年々変動しています。PAYSAGEでは、これらの動向を注視しながら、可能な限り適正価格で提供できるよう努めております。ぜひ、現地の職人たちの手仕事が生む美しい器を、日常使いとしてお楽しみください。


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