記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち
2025/05/07 05:43
~世界の家庭と日本の「こだわり食器」文化~
日々の暮らしに欠かせない「食器」。しかし、その種類や使い方は国によって驚くほど異なります。今回は、各国の一般家庭における食器の保有種類に焦点を当て、文化背景や生活スタイルとの関係をご紹介します。日本で人気のある北欧食器やポーリッシュポタリーが、どのように他国の食卓文化と交わるかも見ていきましょう。
日本:細やかな料理に合わせた「器使い分け文化」
日本の家庭では、一般的に次のような種類の食器が揃えられています:
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ご飯茶碗、汁椀(漆器含む)
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小鉢、向付(副菜用の小皿)
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長皿、角皿(焼き魚などに)
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丼(うどんやそば、どんぶり物に)
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洋皿(カレーやパスタ用)
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マグカップ・湯のみ
料理に応じて器を使い分けるのが日本文化の特徴です。美意識と実用性を兼ね備えた食器選びがされており、近年では北欧食器やポーリッシュポタリーなど、見た目と使いやすさを兼ね備えた器が支持を集めています。
フィンランド・スウェーデン:多機能でシンプルな器が主流
北欧諸国の家庭では「食洗機対応」「電子レンジ対応」といった実用性を重視した食器が中心。保有数は日本ほど多くありませんが、プレート、ボウル、マグカップなどがそれぞれ複数枚ずつ揃っています。
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ディナープレート(大皿)
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サイドプレート(取り皿)
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深めのボウル(スープ・パスタ兼用)
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マグカップ・ティーカップ
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サービングディッシュ(家族・来客用)
北欧ブランドの食器は、シンプルで美しいデザインが特徴で、1枚で何通りにも使える多用途性が魅力。日本の家庭でも、北欧的な「少数精鋭」の食器使いが広まりつつあります。
アメリカ:食洗機前提の統一セット文化
アメリカの家庭では、「ディナーセット」として食器を揃える文化が根強くあります。以下のようなセットが一般的です:
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ディナープレート
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サラダプレート
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ボウル(シリアル・スープ兼用)
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マグカップ(大きめ)
セットは4人用または6人用でまとめ買いされることが多く、来客も想定した数量を持っています。電子レンジや食洗機に対応することが必須条件であり、柄のついた陶器よりも実用性優先の白磁が中心です。
ポーランド:日常にアートを取り入れる陶器文化
ポーランドでは、伝統的なポーリッシュポタリーが一般家庭でも根付いています。主に以下の種類が使われています:
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プレート(中~大サイズ)
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スープボウル(ポーランド料理に欠かせない)
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マグカップ(朝食やティータイムに)
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小鉢や蓋付き容器(ピクルスや煮込み料理に)
それぞれの器に手描きの模様が施されており、「飾っても使っても美しい器」として代々受け継がれることもあります。日本ではこのような背景に惹かれて、ポーリッシュポタリーを少しずつ集める方が増えています。
フランス・イタリア:料理に合った大皿文化
フランスやイタリアでは、家族やゲストとシェアする大皿が基本です。
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大皿(オーブン料理、パスタ、肉料理)
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サービングボウル
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小皿(チーズやオリーブなど)
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デザート皿・コーヒーカップ
各家庭の食器は見た目にも美しく、料理を引き立てる存在。南欧の家庭では、陶器の彩りや風合いにこだわる傾向が強く、日本の「器好き」に通じる美意識を感じさせます。
まとめ:器から見える、暮らしのスタイル
このように、食器の種類や数は国の文化や生活スタイルによって大きく異なります。
日本では、「お気に入りの器を少しずつ揃える」楽しみがあります。北欧食器の機能美、ポーリッシュポタリーの温もりと彩りは、世界のどの文化とも親和性があり、現代の日本の食卓に自然に溶け込みます。
毎日のごはんに寄り添う器。ぜひ、ご自身の暮らしに合った一枚を探してみてください。
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