記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち
2025/05/03 05:27
風味と食感を左右する大切なひと手間と、パスタの種類による注意点
家庭でパスタをゆでるとき、「塩、入れるの忘れた!」という経験、ありませんか?
あるいは、「健康のために塩は控えめにしているから…」と意識的に入れていないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実は、パスタを美味しく仕上げるためには茹でるときの塩がとても重要なんです。
さらに、パスタの種類によって“塩加減”に注意したいポイントも変わってきます。
塩を入れる理由:ただの“味付け”ではありません
1. パスタに“下味”をつけるため
パスタは茹でる過程で水分とともに塩分も吸収します。これにより、麺そのものに風味が加わり、ソースと合わせたときに味に奥行きが生まれます。
特に、ペペロンチーノやアーリオ・オーリオといったシンプルなオイル系パスタでは、この下味の有無が仕上がりの印象を大きく左右します。
2. 食感の引き締め効果
塩には、たんぱく質に働きかける作用があり、パスタの表面を適度に引き締める効果があります。
これにより、アルデンテの食感がより明確になり、噛み応えと喉ごしが良くなります。
3. 沸点上昇の効果は微小
塩を加えることで水の沸点が少し上がるという理屈もありますが、家庭で使う塩の量では実際の影響はほとんどありません。
主な目的はあくまで、風味と食感の向上です。
「塩分控えめにしたいから…」──それでも、控えすぎには注意
健康志向から塩を控える方も多いですが、茹で汁に含まれる塩のほとんどは捨てられてしまうため、実際に体内に入る塩分はごくわずかです。
たとえば、水1リットルに対して塩10g(小さじ2弱)で100gのパスタを茹でた場合、
最終的にパスタに残る塩分量は0.5〜1g程度。一食分としては控えめです。
「一切入れない」よりも、「適量で美味しく仕上げる」ことが、結果的に満足度の高い食事につながります。
パスタの種類で塩加減を調整すると、もっと美味しく
パスタといっても、その種類によって塩の入り方やソースの絡み方に違いがあります。
● スパゲッティ(1.6〜1.8mm)
万能型。塩加減は基本の1リットルに10gでOK。
シンプルな味付けほど塩の有無が味を左右します。
おすすめの食器:
北欧ブランドの大皿(24cm〜)やポーリッシュポタリーのオーバル皿。
料理の余白が美しく見え、麺を巻き取りやすい形が◎。
● フェデリーニ・カッペリーニ(細めのパスタ)
冷製パスタや軽めのソースに向きます。細いため塩の入りが早く、少し控えめな塩加減でも十分風味がつきます。
おすすめの食器:
ポーリッシュポタリーの中皿(20〜23cm)。
リム(縁)付きのプレートが、冷製料理の水気をうまく受け止めてくれます。
● リガトーニ・ペンネ(ショートパスタ)
筒状で表面に溝があるため、ソースがよく絡みます。中まで味が入りにくいので、しっかり塩味をつけるのがコツです。
おすすめの食器:
深さのあるボウル型プレートや、ポーリッシュポタリーのスープ皿。
コロンとした形状がショートパスタと相性抜群です。
● タリアテッレ・フェットチーネ(平打ちパスタ)
麺が幅広いため、水分の吸収量も多く、やや強めの塩加減が推奨されます。
クリーム系ソースやラグーソースと合わせることが多いため、下味がしっかりあるとバランスが取れます。
おすすめの食器:
北欧食器の深めプレートや、ポーリッシュポタリーのクラシカルな楕円皿がぴったり。
ボリュームのある盛り付けが美しく映えます。
食器とともに楽しむ、塩加減という“ひと味”
パスタの仕上がりは、「茹で塩」という小さな手間で大きく変わります。
そして、食器選びもまた、料理を引き立てる大切な要素です。
おいしいパスタをお気に入りの器に盛りつけて食卓に出すと、それだけでちょっとしたご褒美のようなひとときに。
ポーリッシュポタリーや北欧食器は、そうした毎日の“特別”を支えてくれる存在です。
「塩を使うのはちょっと…」と遠慮せずに、料理に合わせた適量を。
パスタの種類、ソース、そして食器とのバランスを考えながら、塩加減にも少しだけ気を配ってみませんか?
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