記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち
2025/04/05 06:05
手にした瞬間に、心がふっとやわらぐ——
鹿児島睦(かごしま・まこと)さんの器には、そんな不思議な力があります。
動物や植物をモチーフにしたあたたかな絵柄、素朴でいて洗練された造形、そして手仕事の痕跡を感じさせる釉薬のムラや線のゆらぎ。どれもが、量産品では得られない「ぬくもり」に満ちています。
ただの「可愛い」ではない、深い魅力
鹿児島さんの作品には、どこか物語の続きが見え隠れします。
例えば、草花の間を跳ねるウサギ、眠たそうに佇む猫、仲良く並ぶ小鳥たち……。これらはすべて、鹿児島さんが心の中に描いた「日常の一場面」。それが器というキャンバスの上で、静かに語られているのです。
この“絵柄に宿る物語性”は、北欧のリサ・ラーソンや、ポーリッシュポタリーの守護動物たちにも通じるものがあります。
北欧の美意識との共鳴
実際に、鹿児島さんの作品は北欧でも高く評価され、スウェーデンやフィンランドでの展示会やコラボレーションも行われています。
彼の作品にある「シンプルな線の美しさ」や「自然と人との共生を感じさせる世界観」は、北欧デザインに共通する価値観と響き合っているのかもしれません。
だからこそ、アラビアやグスタフスベリの器と並べても不思議な違和感がなく、むしろ共鳴するような調和を感じさせてくれるのです。
暮らしの中で「育てる」器
鹿児島睦さんの器は、飾っても美しく、もちろん使ってこそ真価を発揮する存在です。
食事の時間、ティータイム、あるいは何気ない朝のトースト……。どんな場面にもそっと寄り添い、使う人の気分をちょっとだけ上向きにしてくれます。
陶器である以上、丁寧な扱いは必要かもしれません。でも、それは「面倒」ではなく、「愛着を育てる時間」なのだと思います。
まとめ:器は、暮らしを語るパートナー
鹿児島睦さんの器に出会うと、「暮らしを楽しむって、こういうことかもしれない」と気づかされます。
お気に入りの器でごはんを食べる。それだけで、日常がほんの少し、特別になる。
そんな小さな幸せの積み重ねが、私たちの毎日を豊かにしてくれるのです。
リサ・ラーソン、北欧の食器、そして鹿児島睦さん——
共通するのは、「使う人の気持ちにそっと寄り添うアート」であるということ。
あなたもぜひ、その世界に触れてみてはいかがでしょうか。
🔗 PAYSAGE - お気に入りの食器たち
https://www.paysage.jp