記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち
2025/03/31 06:33

北欧食器と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは「シンプルで洗練されたデザイン」でしょう。一方、日本の伝統的な美意識である「わびさび」もまた、静謐で飾らない美しさを尊ぶ精神を持っています。意外にも、この二つの文化には驚くほどの共通点があります。
北欧デザインに宿る「わびさび」の美学
北欧デザイン、特にフィンランド食器は、無駄のないフォルムと落ち着いた色彩が特徴です。アラビア(ARABIA)やイッタラ(iittala)など代表的なブランドが作り出すデザインには、流行に左右されない普遍的な魅力があります。
例えば、イッタラの「ティーマ」シリーズは、シンプルなラインと落ち着いた色調で、どんな料理とも調和し、日常使いに適した機能美を持っています。このような特徴は、日本のわびさびの美意識と非常に近く、「不完全さの中にある完璧さ」を体現しています。
フィンランド食器に見る「静かな美しさ」
フィンランドの食器デザインには、自然や四季の移ろいからインスピレーションを得ているものが多くあります。静かな森や穏やかな湖、そして北欧特有の淡い光の中で生まれるデザインには、日本の美意識とも共通する「静かな美しさ」が宿っています。
アラビアの「パラティッシ」シリーズや「24h Avec」シリーズもまた、繊細ながら大胆なデザインが魅力的ですが、よく見ると派手さではなく、落ち着いた品格と控えめな優雅さを兼ね備えていることに気づきます。
飽きのこない食器選びのポイント
長く愛用できる食器を選ぶポイントは、以下の3つです。
シンプルであること:色や形がシンプルであれば、どんな料理やシーンでも違和感なく使えます。
高品質な素材:良質な陶器や磁器、耐久性の高い素材を選ぶことで、日常使いにも耐え、時間が経っても美しさが保たれます。
自分らしい統一感:デザインに統一感を持たせることで、食卓全体がまとまり、飽きずに長期間楽しめます。
わびさびと北欧の出会いを楽しむ
食器選びにおいて、北欧食器が日本人の心に響く理由は、私たちがもともと持っている「わびさび」の精神と共鳴するからです。フィンランド食器のシンプルさには、日本的な美意識と同じく、時を経るほどに愛着が増していく魅力があります。
ぜひ、北欧デザインとわびさびが織りなす飽きのこない食器選びを楽しんでみてください。