記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち
2025/02/28 05:50
北欧の食文化と日本の食文化は、一見すると異なるように思えます。しかし、実は魚の保存方法や発酵食品、シンプルな調理法など、共通点が多いことをご存じでしょうか?本記事では、北欧諸国の伝統料理と日本料理の意外な類似点について詳しくご紹介します。
1. 魚を使った料理 ~北欧と日本の共通点~
グラブラックス(Gravlax)~日本の漬けに似たサーモンのマリネ~
北欧の伝統料理「グラブラックス」は、スウェーデンやノルウェー、デンマークで親しまれる生サーモンのマリネです。塩・砂糖・ディルで味付けされ、熟成させることで旨味が引き出されます。この調理法は、日本の醤油漬けや刺身の「づけ」に似た風味があり、北欧と日本の魚料理の共通点が見られます。
ルートフィスク(Lutefisk)~くさややふなずしに似た発酵食品~
ノルウェーやスウェーデンの伝統料理「ルートフィスク」は、干したタラをアルカリ処理してゼラチン状にしたもの。独特の食感と香りがあり、日本の発酵魚「くさや」や「ふなずし」に似た発酵技術が使われています。
スルストレミング(Surströmming)~世界一臭い!?発酵ニシン~
スウェーデンの伝統食品「スルストレミング」は、発酵させたニシンの缶詰です。非常に強い匂いが特徴で、日本のくさやや発酵食品と共通する保存食の一つです。
2. 北欧と日本の発酵食品文化
フィルミョルク(Filmjölk)~日本の発酵乳飲料に似た健康食品~
スウェーデンの伝統的な発酵乳飲料「フィルミョルク」は、乳酸発酵させた乳飲料で、日本の発酵食品(納豆、味噌、甘酒など)と同じく、腸内環境を整える健康食品として愛されています。
3. ご飯や麺に似た主食 ~北欧と日本の食文化の比較~
ポテトパンケーキ(Raggmunk)~お好み焼きに似たジャガイモ料理~
スウェーデンの伝統料理「ラッグムンク」は、すりおろしたジャガイモを使ったパンケーキで、日本のお好み焼きやチヂミに似た食感があります。
クネッケブロート(Knäckebröd)~日本のせんべいのような硬いパン~
スウェーデンの伝統的なクリスプブレッド「クネッケブロート」は、日本の乾パンやせんべいに似た硬いパンで、長期保存が可能な点も共通しています。
4. 北欧と日本のスープ文化の類似点
ロヒケイット(Lohikeitto)~石狩鍋のようなサーモンスープ~
フィンランドの伝統料理「ロヒケイット」は、サーモンとジャガイモをミルクで煮込んだスープ。北海道の郷土料理「石狩鍋」と似た味わいがあり、魚を活かした料理として共通しています。
エルタスッパ(Ärtsoppa)~日本の味噌汁のような豆スープ~
スウェーデンの伝統的なスープ「エルタスッパ」は、黄色エンドウ豆を煮込んだスープ。シンプルながら栄養価が高く、日本の味噌汁と同じく日常的に親しまれています。
5. 北欧と日本の食器の使い方の共通点と違い
北欧と日本では、食器の使い方やデザインにも共通点と違いがあります。
共通点
シンプルで機能的なデザイン:北欧食器も日本の和食器も、機能性を重視しながら美しいデザインを持つ点で共通しています。
木製や陶器の食器が多い:自然素材を活かした食器が多く、食卓の雰囲気を大切にする文化が根付いています。
違い
盛り付けのスタイル:日本は「小鉢」文化があり、料理を小分けにして提供します。一方、北欧では大皿でシェアするスタイルが一般的です。
カトラリーの違い:日本では箸を使用しますが、北欧ではフォークやスプーンが主流です。
カップのデザイン:北欧のマグカップは大きめで、コーヒーや紅茶をたっぷり楽しむ文化がありますが、日本の湯呑みは小さく、少量をゆっくり味わうスタイルです。
6. まとめ ~北欧と日本の食文化と食器の魅力~
北欧と日本の料理には、魚の保存・発酵技術、シンプルな調理、発酵食品の文化など、意外な共通点が多く存在します。どちらの食文化も「自然の味を活かす」ことを大切にしており、伝統的な知恵が今も受け継がれています。また、食器の使い方やデザインにも共通点があり、それぞれの文化の美しさを感じられます。
北欧と日本の食器に興味がある方は、日常の食卓に取り入れて、異文化の魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか?