記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち

2025/06/28 05:38


冬の贈り物やティータイムに人気の「生チョコレート」。
そのとろける口どけと上品な甘さに、毎年この季節を楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか。
意外かもしれませんが、この生チョコレート、実は日本で誕生したスイーツなのです。

今回は、生チョコレートの由来から、おすすめの飲み物やお酒とのペアリング、さらに北欧食器やポーリッシュポタリーと合わせて楽しむ方法まで詳しくご紹介します。


日本で生まれた「生チョコレート」

生チョコレートが登場したのは1988年。神奈川県・横浜の洋菓子店「シルスマリア」がその発祥とされています。
フランスの伝統菓子「ガナッシュ」をヒントに、よりなめらかで、日本人の味覚に寄り添うような仕上がりにアレンジされたのがこの「生チョコ」です。

火入れを最小限に、生クリームや洋酒を練り込んだことで、口に入れると体温で自然に溶けていく独特の食感が生まれました。
その繊細な味わいは、“和の感性”と“洋の技法”の融合といえるでしょう。


世界に広がる「Nama Chocolate」

この日本発祥の生チョコレートは、やがて海外でも話題となり、特にアジア諸国では“Nama Chocolate”という名前で広く知られるようになりました。
空港や百貨店では日本土産として人気を集め、今では世界中のショコラティエがインスピレーションを受ける存在となっています。

フランスやベルギーにもガナッシュやトリュフチョコレートの文化はありますが、日本の生チョコレートのような「冷やして四角くカットされた、なめらかな食感」は独特です。


生チョコレートに合う飲み物・お酒の楽しみ方

生チョコレートの魅力を引き立ててくれるのが、飲み物やお酒との組み合わせです。
特にコーヒーとの相性は抜群で、中深煎りや深煎りの豆を使ったハンドドリップコーヒーは、チョコレートの甘みとカカオのコクをより一層引き立てます。

紅茶であれば、アッサムやアールグレイがおすすめ。
前者はしっかりとしたコク、後者はベルガモットの香りがチョコの風味に華やかさを添えます。

和の雰囲気を楽しむなら、ほうじ茶や抹茶ラテとの組み合わせも◎。
特に焙煎香のあるほうじ茶は、洋酒入りの生チョコとも好相性です。

アルコールでは、ポートワインやバニュルスなどの甘口ワイン、軽やかな赤ワイン、さらにジャパニーズウイスキーや熟成ラム、ブランデーともよく合います。
黒ビール(スタウトやポーター)などを合わせると、チョコレートの風味に深みが出て、デザートペアリングとして新鮮な驚きがあります。


生チョコレートと器の美しい関係

北欧食器・ポーリッシュポタリーで楽しむ、とっておきのひととき

とろける生チョコレートは、そのままでも美味しいのですが、お気に入りの器に盛りつけることで、特別感がぐっと増します

たとえば、フィンランドのアラビアやスウェーデンのグスタフスベリなど、北欧食器のシンプルで洗練された小皿やカップは、生チョコの見た目を引き立ててくれます。
淡いブルーやグレーの釉薬とチョコの濃いブラウンの対比は、目にも美味しい演出に。

また、ポーランドのポーリッシュポタリーは、カラフルな絵柄とあたたかみのあるフォルムが特徴。
手作りの生チョコを可愛らしい豆皿に並べると、ほっと和むお茶の時間が生まれます。
ポーリッシュポタリーのマグカップに温かいコーヒーを注ぎ、生チョコとともにサーブすれば、それだけで立派なおもてなしに。

器を選ぶこともまた、味わいの一部
北欧食器やポーリッシュポタリーの温もりは、生チョコレートの繊細な味わいと静かな調和を生み出します。


まとめ

生チョコレートは、日本で生まれ、世界に広がった繊細で上質なスイーツ。
そのとろける口どけと上品な甘みは、コーヒーや紅茶、ウイスキーやワインといった飲み物とのペアリングで、さらに奥深いものになります。

そして何より、北欧食器やポーリッシュポタリーの器と合わせて楽しむことで、暮らしの中に“とっておきの時間”を生み出すことができるのです

ぜひこの冬は、お気に入りの器とともに、生チョコレートの魅力をじっくり味わってみてください。


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