なぜ、ポーリッシュポタリーのマグはKUBEK CZESKI と呼ばれるのでしょう!?

 

コロンとした丸みで手に馴染むポーリッシュポタリーのマグですが、現地のポーランドではチェコマグとも呼ばれています。ポーランドの陶器なのに何故?って疑問に思いますよね。

 

「KUBEK CZESKI」とは、ポーランド語で「チェコのマグカップ」という意味です。ポーリッシュポタリーのマグカップがなぜ「KUBEK CZESKI」と呼ばれるのかには、歴史的な背景があります。  

 

ポーランドの陶器製造は、16世紀にドイツ人やイタリア人職人たちがポーランドに移住したことによって始まりました。その後、18世紀には、ポーランドと隣国であるチェコ共和国との間で商業交流が盛んになり、チェコの陶器がポーランドに輸入されるようになりました。

 

この頃から、チェコの伝統的なマグカップのデザインがポーランドでも人気を博するようになりました。その後、ポーランドでも陶器製造が盛んになり、ポーリッシュポタリーが生まれるきっかけとなりました。その際、チェコから輸入された伝統的なマグカップのデザインがヒントになって、ポーリッシュポタリーのマグカップの形状が決定されたと言われています。

 

そのため、ポーリッシュポタリーのマグカップは、チェコの伝統的なマグカップに似た形状をしており、ポーランド語で「KUBEK CZESKI」と呼ばれるようになったのです。今日では、「KUBEK CZESKI」はポーリッシュポタリーのマグカップの代名詞とも言える名前となっています。
 

 

なぜ、マグカップと呼ばれるのでしょう?

 

「Mug」は、元々は16世紀に使用された「mugg」という言葉から派生したもので、スコットランドや北イングランド方言で「顔、口、あご」といった意味を持っていました。その後、「mug」は、飲み物を入れることができる大型のカップを指すようになりました。

 

一方、「cup」は、紀元前13世紀頃から使用されている英語の古語で、「杯」という意味があります。

 

つまり、「マグカップ」とは、英語で大型のカップを意味する「mug」と「杯」を意味する「cup」を合わせた言葉で、大型で持ちやすい形状のカップを表す言葉として定着しました。