記事 | PAYSAGE-お気に入りの食器たち

2025/06/26 06:00


~国産オリーブオイルとの違いも交えてご紹介~

日々の食卓を豊かにしてくれる調味料「オリーブオイル」。最近は国産オイルの品質も上がり、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は、イタリア・シチリア島でつくられる「エクストラバージンオリーブオイル サレミ RE(500ml)」をご紹介しながら、国産オイルとの違いや魅力的な使い方について深掘りしていきます。


トンダ・イブレア種とは? 〜シチリアの土地が生んだ在来品種〜

このオイルに使われているのは、トンダ・イブレア(Tonda Iblea)というシチリア島の在来種。シチリア南東部の「モンティ・イブレイ山地」周辺、特にチアラモンテ・グルフィという地域で古くから育てられている品種です。

「トンダ(丸い)」という名前の通り、果実はぷっくりとした形。乾燥した地中海性気候に適応し、強い日差しを浴びて育ったこの品種は、青トマトやハーブのようなグリーンな香りが特徴です。


香りも味も、ひと口で“異次元”の体験

オリーブオイルを開栓した瞬間に広がるのは、まるで青トマトを潰したようなフレッシュで爽やかな香り。さらに一滴口に含めば、ピリッとした辛味とほどよい苦味がバランスよく広がり、最後にアーモンドやアーティチョークのようなコクがじんわり残ります。

これは、収穫されたオリーブを数時間以内に低温圧搾(コールドプレス)するという丁寧な製法によるもの。時間との勝負で、オイルの酸化を極限まで防いでいるからこそ、このフレッシュな風味が保たれているのです。


国産オリーブオイルとの違いとは?

まずは原料となるオリーブの品種の違い。日本では小豆島や香川県で主に「ミッション種」や「ルッカ種」などが栽培されていますが、これらはアメリカやスペイン系の比較的まろやかな風味の品種です。

一方、サレミ REはシチリア独自の「トンダ・イブレア」種。香りや味の輪郭がはっきりしており、一滴で料理全体の印象をガラリと変える存在感があります。

また、香りの鮮やかさ味の層の厚さも異なります。国産オイルはどちらかというと控えめでやさしい味わい。対してサレミは、青い香りとしっかりとした苦味・辛味が共存する「表情のあるオイル」。
料理を引き立てるのはもちろんですが、オイルそのものが主役になれるような力強さを持っています。

さらに、酸度も違いのひとつ。エクストラバージンオリーブオイルの国際基準では酸度0.8%以下が条件ですが、サレミはなんと0.19%前後という非常に低い数値を誇ります。これは極上品質の証です。


世界が認めた品質。受賞歴と信頼性

このオイルに使われているトンダ・イブレア種は、数々の国際コンテストで高く評価されています。
ニューヨーク国際オリーブオイルコンテスト、ロサンゼルス大会などで何度も金賞を受賞しており、品質の高さはお墨付き。また、イタリア政府の「D.O.P.(原産地名称保護)」認証も取得しており、産地や品種、製法が厳格に管理されている安心の逸品です。


どんな料理に使えばいい?おすすめの使い方

サレミのオリーブオイルは、香りと味が非常に豊かなので「かけるだけ」で料理のクオリティを一段引き上げてくれます。

◎ サラダにひとかけ

トマトやルッコラ、モッツァレラなどと合わせたシンプルなサラダに回しかけるだけで、レストランの味に早変わり。
塩も控えめでOK。オイル自体の旨みが全体を引き締めます。

◎ パスタに仕上げとして

冷製カッペリーニやアーリオ・オーリオの仕上げに数滴。
加熱よりも“後がけ”がおすすめです。香りが引き立ちます。

◎ グリル野菜に

ズッキーニやパプリカをグリルして、仕上げにこのオイルをひとまわし。香ばしさと青い香りが交差して、まるでシチリアの風が吹き抜けるような一皿に。

◎ ポーリッシュポタリーと合わせて

ブルスケッタやサラダを、深皿やオーバルプレートに盛りつければ、見た目にもごちそう感がアップ。
北欧食器との相性もよく、食卓の景色までも変えてくれるアイテムです。


料理好きなあなたにこそ試してほしい一本

日本のオリーブオイルもとても素晴らしいですが、「香りと味にインパクトが欲しい」「食材をもっと引き立てたい」という方には、ぜひサレミ REをおすすめしたいと思います。

価格だけを見れば少し贅沢かもしれません。でも、一滴の感動と、料理に与える力を考えると、十分に価値のあるオイルです。

特別な日の料理にはもちろん、毎日のサラダやパンにかけて、シチリアの味をぜひ体験してみてください。


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